ワンシーズンがんばってくれた除雪機も、雪が解けるころは、もうへとへと。
気がつけば、雪を掻きこむオーガーや、雪を吐き出すシューターは傷だらけ。日に日に重たい雪が疲れた体にムチを打つように、ワイヤーやボルトに負荷をかけています。
メンテナンスしないとどうなるの?
→雪を掻きこむときに、アスファルトにぶつかったり、硬い雪や小石などを巻き込んで傷ついたりと、破損や傷の耐えないオーガー部。 →ゴムでできていますので切れたり、破損して伸びたりすると、雪を飛ばす時に滑ったり、雪を遠くに飛ばせなくなります。 →雪を吐き出すシューター部は、掻きこんだ雪に石が混ざったりして傷つくことがあり、そこから錆びがひろがると、雪が遠くに飛ばせなくなったり、シューターの方向を変えられなることもあります。 →起動部を守るために、やわらかく折れやすい材質のボルトを使用しています。そのためボルトの破損は良くありますが、それを放置していると、作業中に急に止まってしまったり、思わぬ事故に繋がります。☑オーガー部の損傷、亀裂、曲り
サビが広がると、雪がくっつきやすくなり、作業効率とともに燃費も非常に悪くなります。☑オーガーベルトなどのゴムの破損、亀裂
☑シューター部の傷、破損
☑ボルトの緩み、破損
「保管中」に「メンテナンス」で一石二鳥
除雪機の点検・メンテナンスは、義務付けられていないのでつい見過ごしがちとなります。
でも、実は除雪機は、ワンシーズンで、かなりのダメージを受けています。
シーズンが始まる前に、オイル交換や、ボルトのチェックなど見えない場所は特に点検をしましょう。
いざ始動!!というときに動かなかったり、作業中に雪上で動けなくなったりというトラブルは、想像以上に大変なことになります。
せっかく御購入した除雪機を長く、快適にお使いいただくためにも、ぜひ点検・メンテナンスをお勧め致します。
Before (メンテナンス前の除雪機)
After (メンテナンス+塗装後の除雪機)
Q&A
Q1 点検って、義務的なものですか?
Q2 点検項目を教えてください
Q3 点検で故障が見つかったら?
Q4 故障がなくてもメンテナンスはするの?
Q5 必ず行うメンテナンス項目は?
Q6 点検・メンテナンスしたのに、故障した場合は保障がありますか?
Q7 塗装は必要なことですか?
Q8 どんな除雪機でもメンテナンスできますか?
除雪機をばらして点検・メンテナンスを致します。
点検項目 (機種により該当しない項目があります。)
検査箇所 | 検収項目 | |
オーガー部 | ||
前部フレーム | 損傷、亀裂、曲り | |
取付ボルトのゆるみ | ||
ソリ | 磨耗、曲り、取付状態 | |
取付ボルトのゆるみ | ||
オーガー | 損傷、亀裂、曲り | |
ブロワー | 損傷、亀裂、曲り | |
シューター部 | ||
エルボ | 磨耗、亀裂 | |
取付ボルトのゆるみ | ||
給油の状態 | ||
エルボ抑え金具 | 取付状態 | |
給油の状態 | ||
メインフレーム部 | ||
ベルトカバー | 損傷、亀裂、曲り | |
取付ベルトのゆるみ | ||
Vベルト | 磨耗、亀裂 | |
張り具合 | ||
Vプーリー | 磨耗、破損、回転状態 | |
ベルトテンション | ベアリング回転状態 | |
各支点部、磨耗状態 | ||
損傷、曲り | ||
メインフレーム | 損傷、破損、曲り | |
取付ボルトのゆるみ | ||
レバー部 | ||
ハンドフレーム | 損傷、亀裂、曲り | |
前後進レバー | 損傷、亀裂、曲り | |
クラッチレバー | 損傷、亀裂、曲り | |
オーガークラッチ | 損傷、亀裂、曲り | |
シューターレバー | 損傷、亀裂、曲り | |
油圧レバー | 作動状態 | |
エルボー旋回 | 曲り、損傷 | |
各レバー | 作動状態 | |
エルボジョイント | 回転状態 | |
給油状態 |
検査箇所 | 検査項目 | |
ワイヤ部 | ||
オーガクラッチワイヤー | 損傷、さび、擦れ | |
シュータワイヤー | 損傷、さび、擦れ | |
クラッチワイヤー | 損傷、さび、擦れ | |
動力伝達部 | ||
走行ミッション | 油漏れ、異音、走行状態 | |
取付ボルトのゆるみ | ||
給油の状態 | ||
クローラ駆動軸 | 損傷、曲り | |
ベアリング | 回転状態 | |
取付ボルトのゆるみ | ||
走行部 | ||
クローラベルト | 損傷、張り具合状態 | |
クローラスプロケット | 損傷、磨耗 | |
固定ピン、止め輪状態 | ||
給油の状態 | ||
電気装置部 | ||
バッテリー | 液量、充電状態 | |
電気配線 | ワイヤーハーネス破損 | |
接続部のゆるみ | ||
エンジンスイッチ | 接続部のゆるみ、作動具合 | |
停止スイッチ | 接続部のゆるみ、作動具合 | |
エンジン部 | ||
本体 | スタータの作動状態 | |
エンジン始動、異音 | ||
回転異常 | ||
排気状態 | ||
潤滑 | オイル漏れ | |
エンジンオイル交換 | ||
エンジンオイル量、汚れ | ||
燃料 | 燃料漏れ | |
キャブレターの状態 | ||
燃料コックの状態 | ||
スターター | スロットルレバー操作具合 | |
スターターロープの磨耗 | ||
スタータースプリング状態 |
保管のみ料金 | 点検整備料金 | 保管・点検整備 セット料金 |
塗装料金 | ||
ブレード型 | ホンダ SB800共立 KSG801 |
13,000円 | 8,000円 | 18,000円 | 3,000円 |
5~7馬力 | ホンダHSS655c HSS760n共立 KT661 |
15,000円 | 10,000円 | 23,000円 | 4,000円 |
8~11馬力 | ホンダSS970n HSS1170n共立 KS1070T ヤナセ |
17,000円 | 12,000円 | 25,000円 | 4,500円 |
9~13馬力 | ホンダHS980 HSS1180i和同 SMX1080 共立 ヤナセ |
20,000円 | 15,000円 | 30,000円 | 5,000円 |
9~16馬力 | ホンダHSM1380i HSM1390和同 SMX1392 ヤナセ |
22,000円 | 18,000円 | 35,000円 | 6,000円 |
※各メーカの主な機種の価格表です。その他の機種はご相談ください。
※点検内容は、当社除雪機点検整備報告書にてご報告させて頂きます。
※点検整備には、塗装は含まれておりません。
※点検整備料金には、オイル交換のオイル代も含まれております。
※点検整備で交換部品が必要な場合、別途部品代を申し受けます。
※保管のみの除雪機に関しましては、エンジン始動点検、バッテリー点検のみとなります。
注意事項
■天災、火災、自信の被害によるお預かり除雪機の保証はできません。
■保管期間中にバッテリー破損、オイル・ガソリン漏れ等の故障が発生することもあります。
整備について
で整備が必要な場合は「整備報告書」を提示し、お見積もりをご確認いただいた上で実施いたします。